2011-01-01から1年間の記事一覧

2011-2012 (あるいは『幕末太陽傳』について)

去年は大晦日にこんなことを書いていた。→2010-2011今年は昨日観た映画の話。川島雄三の『幕末太陽傳』。1957年に公開された映画。デジタルリマスター版をテアトル新宿で観た。舞台は幕末の品川宿。遊郭を舞台にフランキー堺演じる居残り佐平次が飄々と幕末…

11月の映画 17本

フレデリック・ワイズマン→ワン・ビン→平野勝之→相米慎二→松江哲明・・・という異常な流れ。フィルメックスの相米慎二は言うまでもなく素晴らしかったし、その他の異常なドキュメンタリーとAVもどれも面白くて濃密な1ヶ月。普通の劇場公開作を観るのがおろそ…

10月の映画 20本

10月はなんと言っても『サウダーヂ』。恐らく今年のベスト。1週間もしないうちに2度目を観に行ってた。他にも『おんなの河童』とか『電人ザボーガー』とか『緑子/MIDORI-KO』とかグッとくる邦画が多かった。あと旧作だと初めてスクリーンで観た『アンダーグ…

『サウダーヂ』

最近は映画で激しく感動してもTwitterにちょっと書いて終わりでブログにまで至らなかったりするんだけど、今日はたまたままだブログを書く理性が残っている(=あんまり酔ってない)ので書いてみようと思う。『サウダーヂ』は映像集団「空族」制作の167分の…

スティーブ・ジョブズさんが亡くなった

更新係が「ジョブズについて一筆ないの」と言うもんだから、何か書いてみようかと思うんだけど、別に大したことは書けません。俺が初めて買ったパソコンがMacintoshのPerforma575というディスプレイ一体型のヤツで、シーケンサーソフトやらお絵かきソフトや…

9月の映画 27本

9月はちょっと見過ぎだよな・・ってくらいに映画館に通っていた印象。封切り初回に観た『監督失格』が強烈過ぎて、それを薄めるために色々とみまくったのかもしれない。映画以外にもDVDで城定秀夫『ヒン子のエロいい話』『悦子のエロいい話』『ドメスティッ…

Dean Wareham Plays Galaxie 500

10月6日、恵比寿リキッドルームでDean Wareham Plays Galaxie 500。ディーンがギャラクシーの曲をひたすら演奏するセット。ベースはLunaの後期ベーシストで現妻のブリッタさん。ドラムは若い眼鏡の人のスリーピースで、看板に偽りなしの完全にギャラクシー50…

Sebadoh JAPAN TOUR 2011

10月2日、渋谷O-Westでセバドーのライブ。ルー・バーロウはとっても好きなミュージシャンで、ダイナソーJr.もフォーク・インプロージョンも好きなんだけど、一番好きなのはセバドーの1996年のアルバム「Harmacy」で、一時期は本当にこればっかり聴き狂ってる…

8月の映画 18本

もうなんと言ってもアルトマンの『ナッシュビル』!これを観ることが出来てホントに良かったという8月だった。あとはロード・オブ・ザ・リングSEE3本イッキ観もよかったし、新作だと『スーパー!』がホントに素晴らしかったな。。 マンハント 愛の嵐 スーパ…

『監督失格』

9月3日土曜日。TOHOシネマズ六本木ヒルズで『監督失格』。平野勝之の新作は庵野秀明プロデュースで林由美香の死についての映画らしい・・という情報が出てからずっと、これは観るしかない/だけど観るのが怖いという気持ちだった。しかしどうせ観るなら誰か…

『ロード・オブ・ザ・リング 公開10周年記念 スペシャル・エクステンデット・エディション3部作一挙上映』

去年の誕生日は何してたんだろう?と思ってブログを観てみたら、何も書いてなかった。Twitterは何かしら書いてるんだろうけど、遡るが面倒だ。2年前はこんなブログを書いていた。 http://d.hatena.ne.jp/biwacovic/20090822/1250948998今年の誕生日ははまる…

2011年俺の旅

土曜日。39歳の誕生日。吐瀉物と酔っぱらいたちが道端に転がっている土曜日の池袋。新文芸坐でロード・オブ・ザ・リングの3部作一挙上映を観た。われながら最高の誕生日の過ごし方だなと思った。ロード・オブ・ザ・リング『旅の仲間』が公開されたのは2001年…

車谷長吉『飆風』

飆風 (文春文庫)作者: 車谷長吉出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/06/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (6件) を見るこうなったら手に入る本をかたっぱしから読んでやろうと思っている車谷長吉。3編の小説と『私の小説論…

7月の映画 17本

7月は実家に帰ったり、ちょこっと仕事が忙しかったり、フジロック行ったりで少なめかなーと思ってたら割とちゃんと観てた。 恐怖女子高校 暴行リンチ教室 青空どろぼう 若鶏のヴィネガー煮込み Exit Through The Gift Shop 沈黙の女 ロウフィールド館の惨劇 …

FUJI ROCK FESTIVAL '11 8/1

朝から信じられないほどの快晴。宿のおじいさんにも「一日これが早ければね」と笑われる。10時前に宿を出る。バスにすぐ乗れた。越後湯沢の駅に着く。指定席を買う列は長かったが自由席はすぐ買えた。10:27発の新幹線で東京へ帰った。また今年もフジロックが…

FUJI ROCK FESTIVAL '11 7/31

7/31日曜日。三日目。今日くらいは晴れてくれ・・・と思ってたら宿を出る頃にはザアザア降っていやがったよ雨。ホント今年は三日とも雨だったのでほとんど焼けなかったな。。 RINGO DEATHSTARR ホワイトステージでリンゴ・デススター。素晴らしいバンド名だ…

FUJI ROCK FESTIVAL '11 7/30

7/30土曜日。二日目。起きて、新潟地方への大雨のニュースをテレビで見る。でもちょうど苗場は警報から外れているみたいだ。ホテルの朝食ビュッフェでたっぷり食う。美味しい。バス乗り場に向かう。9:00前にはバスに乗ってた。いったんみつまた地区の宿に荷…

FUJI ROCK FESTIVAL '11 7/29

1999年が初参加で、行かなかったのは2006年だけだから、もう12回目か・・・のフジロック。もはや惰性だよなんて言ってみたりはするけれども、こんだけキッチリ行ってるってことはやっぱり好きなんでしょうね。どうやら。7/29金曜日。去年と同じ7:00東京発の…

6月の映画 25本

6月も余裕あったなあ。。 歓待 悪の華 吸血鬼 武器庫 若きロッテちゃんの悩み 日本侠花伝 最後の賭け 男の顔は履歴書 風の武士 マイ・バック・ページ アジャストメント ドリーム・ホーム アリス・クリードの失踪 激突! X-MEN ファースト・ジェネレーション …

車谷長吉『文士の魂・文士の生魑魅』

文士の魂・文士の生魑魅 (新潮文庫)作者: 車谷長吉出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/07/28メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (14件) を見る車谷長吉『文士の魂・文士の生魑魅』(新潮文庫)読了。 あまりにも膝を打つような名…

由美香night

もう1週間前か。6/25 TOHOシネマズ六本木ヒルズにて開催された「由美香night」に行ってきた。映画のオールナイトに行くなんて数年前にポレポレであった松江監督の『ライブテープ』スクークプレビューの時以来だと思う。『あんにょん由美香』が上映されてた…

『東京で何してる?』

東京で何してる?作者: 豊田道倫出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2011/06/09メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 148回この商品を含むブログ (7件) を見る豊田道倫初の小説集『東京で何してる?』読了。昔友人に、豊田道倫(パラダイス・ガラージ)の…

『ねじまき少女』

ねじまき少女 上 (ハヤカワ文庫SF)作者: パオロ・バチガルピ,鈴木康士,田中一江,金子浩出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2011/05/20メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 629回この商品を含むブログ (124件) を見るねじまき少女 下 (ハヤカワ文庫SF)作者: パ…

biwacovic's 100th Dream

昨日観た『ドリーム・ホーム』でちょうど今年観た映画が100本目だったのちょっと分析・・・というか洋/邦、新/旧を数えてみた。洋画新作:23本 洋画旧作:22本 邦画新作:34本 邦画旧作:21本こうしてみると邦画新作が一番多いけど、これは特集上映とか併…

5月の映画 27本

5月はたくさん観たなあ。ゴールデンウィークもあったし、ピンク特集もあったし、体調も良かったし。 孫文の義士団 もう1度キスを 最後のキス 昼顔 ミツバチのささやき エル・スール スコット・ピルグリムvs邪悪な元カレ軍団 自転車泥棒 喜びなき街 若妻官能…

『官能の帝国4』 (前半戦)

また始まったシネマヴェーラのロマンポルノ特集。気づいたらまたブラブラと円山町に向かっている日々。やっぱり60~70分という短さが気楽でいい。 『若妻官能クラブ 絶頂遊戯』 つい先日、実は3月に亡くなられていたことが発表された日向明子さん主演。ショー…

『富江アンリミテッド』

井口昇の『富江アンリミテッド』。バルト9にて。井口昇×富江・・・これは絶対面白いだろうという期待を裏切らない映画だった。冒頭の残虐シーンがまるっきり『処女のはらわた』だったんだけど、これを同日に観てる観客と言うのも俺ぐらいじゃないかと思った…

『鉄西区』

ワン・ビン監督『鉄西区』。2003年作品。545分。オーディトリアム渋谷にて。 9時間の長丁場だが、第1部の途中で最初の休憩、第1部のエンディングと第2部の最初の1時間あたりで2回目の休憩、第2部の終了で3回目の休憩。そして第3部130分という上映だった。瀋…

『死んでも何も残さない 中原昌也自伝』

死んでも何も残さない―中原昌也自伝作者: 中原昌也出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2011/03メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 84回この商品を含むブログ (26件) を見る中原昌也の自伝というか、もはや書いてさえいない。語り下ろしだった。これが新潮社か…

豊田道倫&ザーメンズ 2011 SPRING COLLECTION

5月3日、O-Nestで豊田道倫&ザーメンズ。友川カズキ、クリトリック・リスと共演。震災直後の3月20日のライブが流れてしまったので、それの振替公演のような位置づけだったらしい。(「蝉」が見たかったんだよなあ)この日はGWのど真ん中で、かなり耳障り(笑…