フジロック雑感

<装備編>
ノースフェイスのドーローライトパンツは良かった。軽くて速乾、めっちゃストレッチ。靴はTevaのテラフロートユニバーサルライト。これも軽いし、ちゃんと長時間歩けるし、土曜日以外はずっとこれで過ごした。土曜日の雨の時に履いてたのはコロンビアのワイルドPDXネオスリップウォータープルーフってヤツ。結局豪雨が間から入ってきて濡れてしまい、悲しかった。
ノースフェイスのレインスーツはそろそろヘタってきたかもしれない。macpacのリュックはちょっとした雨なら大丈夫だが、完全防水じゃないのであの豪雨は耐えられなかった。
来年買いたいもの。今更ながら防水のハット。フードを被るスタイルだとどうしても音が遮断されてしまう。

<前夜祭>
新宿を12時に出発。16時頃に苗場着。宅急便を受け取って、レンタルテントへ。3人なので、去年の2人用テントより広い。18時過ぎに会場へ向かう。オアシスでビール。花火、苗場音頭、そして前夜祭。INTERACTIVOみる。その後も飲みながらBLUE GALAXYのDJでダラダラ楽しんだ。小さいけどいい音がバッチリ鳴るテント。日ミッドガーデンに戻ってペットボトルのワインでまた乾杯して寝る。

<DAY1>
朝やはり暑くて目が覚める。7時からやってる近くの風呂へ。700円。高い。
10:30に間に合うようにグリーンステージへ向かう。レーザーのターンテーブルでアナログレコードを聴く企画。爆音のビートルズ、ジミヘン、ジャニス、ロックなお爺さんの家に遊びに行ったかのような選曲。そしてRCサクセション清志郎が自転車で苗場へ向かう映像。そして田舎へ行こうがかかる。オープニング。
レッドマーキーneco眠る。クソかっこいい。CASIOトルコ温泉のキーボードの人がいい感じ。
木道亭でRANCHO APARTE。その後はダラダラと移動。アンフェアグランドのオブジェがいい。
また戻ってきてmei ehara。(やはり混雑。ここにステージ作るのはやっぱりもう厳しいのではないだろうか)
ヘブンでGOMA & The Jungle Rhythm Section。ゴマさんが両手を上げて雄叫び。泣ける。突き刺さる日差し。リズム。低音の渦。
ホワイトステージでエレファントカシマシ。最高。アグレッシブな曲多め。奴隷天国で全フジロッカーたちを罵倒した。太陽の下おぼろげなるまま右往左往であくびして死ね。その通りだ。奴隷たちが言われた通りに客をやってるだけだよフェスなんて。ガストロンジャー。くだらない俺たちくらだない世の中なんてそれお前ずっとBC時代の昔から言ってるんだよ。おはようこんにちは言葉尻合わせ日が暮れた。そして本当の夕暮れ。美しい空をバックに今宵の月のように。狂っていて優しい。
グリーンステージでN.E.R.D。完璧なエンターテインメント。あらゆるもののミクスチャー。洒落たものがこれでもかとブチ込まれてるのにクール。ホワイトに移動してPOST MALONE。疲れたのであんまり見なかった。
ルーキーで東郷清丸見ようと思ってたのに見逃した。ピラミッドガーデンで少し飲んでテントで寝る。

<DAY2>
朝。まず風呂行く。今日は雨が来るだろうという予測のもと、防水靴で出発。
グリーンステージでイースタンユース。いつ以来だろう。吉野さんの絶唱を見るとこみ上げて来るものがある。泣きながら見た。蝉時雨と午後の光まだ生きて果てぬこの身なら罪も罰も我と共にありて。
移動してヘブンでRANCHO APARTE。疲労と混雑を避けたいという気持ちから、JOHNNY MARRもSuperorganismもやめてJOY-POPSを続けてヘブンで見る。裏でやってたSTARCRAWLERすごかったらしい。(ボーカルの彼女は前夜に苗プリの廊下で見かけたけど、とんでもなくロックンロールな体型だった)
JOY-POPS。ドラムもベースもおらず本当に二人だけ。でもそのギターと声の絡みの豊かさにやられる。エンジェルダスター、帰り道のブルー、風が強い日で泣く。「きっとみんな自分だけの場所を守ることに夢中なんだろう」なんという示唆に富んだ歌詞だ。
ホワイトステージでユニコーン。ゆるい。同窓会のよう。楽しい。スターな男。おかしな2人、ペケペケ、大迷惑。お金なんかはちょっとでいいのだーと歌う中年たち。帰りたい帰りたいと歌う中年たち。雨が強くなる。
グリーンステージでケンドリック・ラマー待機。スクリレックスYOSHIKIが出てきた。紅白歌合戦かよ。壮大なクソ茶番だが不愉快さよりも雨で体が冷えるのが心配。
豪雨、強風となり、少し押してケンドリック・ラマー登場。雨が止む。美しいステージの配置。バンドはコンパクトに。余白は大きく。ビデオはクール。そして圧巻のライブ。すごいものを見た。
ライブが終わり、プリンセス・ノキアは諦め、どん吉カフェで休憩。Western Caravanがアンプラグド演奏。雨は降り続け、風が騒ぎ、カフェは水漏れの危機と戦っていた。ビール、ウィスキーを飲んだ。
テント。豪雨と強風の音がすごいが漏れないし倒れない。一晩中まんじりともせず。

<DAY3>
朝。なかなか雨は止まない。少し止んで濡れたものを干したらまたザーッと降っての繰り返し。この日は風呂にも行かず。テントで読書したり酒飲んだりしてたが、昼過ぎに出かける。オアシスでビーフステーキプレート食べて、グリーンではSuchmosがクソな曲を演奏していた。レッドマーキーでHINDS。元気だ。雨が激しくなったが、その後は晴れた。

グリーンでアンダーソン・パーク。ドラムやりたくなる。体調が良くないのでずっと座ってる。KALI UCHIS見に行きたかったが、ディランの為に体調の快復に務める。ひたすら体を休める。しかしグリーンステージでまったり見てる周囲の人たちとは徹底的に相性が悪いのを忘れていた。なんとなく嫌な空気だった。ジャック・ジョンソンも圧倒的に詰まらない。
そして18:50よりも少し前。ボブ・ディラン登場。噂になっていたギターは弾かなかった。けど完璧にフレンドリーな選曲と味わい深い演奏に崇高な気持ちになりながらステージを眺めていた。ハーモニカがプヒ〜と苗場の空に響き渡るあの時間。何も話さず。嵐は去り、ディランと彼のバンドの演奏が眼の前にゴロンと存在していた。例えようもなく貴重なようであり、あらゆる意味で普通のバンドのようであった。すごいと思った。

ヘブン方面へ。アンフェアグラウンドは素晴らしい。不公平な世界に不機嫌な赤ちゃんがレーニン像のようにファックサインを立てる不健全な遊園地。アンフェアグラウンド?まるでこの国の別名ではないか。
Greensky Bluegrassの演奏がヘブンでは盛り上がっていた。ラムチョップとビールでゆっくりと眺めた。のんびりと帰る。
そして最後。レッドマーキーCHAI。めちゃくちゃイロモノ風に見えてタイトでキャッチーでストレンジな演奏が凄い。クセになる。来年グリーンステージでもまったくおかしくない。
ピラミッドガーデンで一杯飲んでテントで寝た。

<月曜日>
朝から晴れた。前日までに濡れた諸々を乾かす。周りのテントからは続々と人が去っている。
片付けして宅急便で荷物を送って、ビールを飲んで、バスに乗った。地元駅近くにて回転寿司食べて解散。