FUJI ROCK FESTIVAL '11 8/1

朝から信じられないほどの快晴。宿のおじいさんにも「一日これが早ければね」と笑われる。10時前に宿を出る。バスにすぐ乗れた。越後湯沢の駅に着く。指定席を買う列は長かったが自由席はすぐ買えた。10:27発の新幹線で東京へ帰った。

また今年もフジロックが終わってしまった。311の震災の後、今年のフジロックはあるのかな?あるとして俺は普通に行くのかな?と思っていたけれど、気づけば普通に開催されたし、俺も行ったし、お客さんも少ないという感じはしなかった。だけど、明らかに僕らは今までとは違う世界に生きはじめているように思ったりもする。

なぎら健壱のMCでこんな話があった。

タイのある村を訪れたなぎら氏。ちょうどその村は年に一度の村祭りの前日で、その村人たちはそのお祭りを一年間楽しみにして生きているという。その夜、その祭りを超楽しみにしているオジサンから、「おい日本から来たお前、俺と飲み比べをやろうぜ」となぎら氏は声をかけられ、こちとらホッピーで鍛えた体だ、と飲み比べに応じ、余裕で勝ってしまった。翌日、そのオジサンは1年間楽しみにしていたお祭りに全く参加出来ず、ずっと寝ていたそうです。

えーと、特にこの話に教訓はないと思う。気を使って飲み比べで負けたフリをしなかったなぎら健壱エラい、くらいかな。

だけど俺はどんな風に毎日を過ごそう、と日々思いながら、色々と悩みながら暮らしたりしているけど、このオッサンみたいに生きてみてもいいな、いやもしかしたら既にそうなのかなと思ったりしている。年に一度の村祭りを楽しみに生きて、でも遠くから来た客人には飲み比べを果敢に挑み、負けて二日酔いでぶっ倒れるような生き方。計画的に人生を転がそうと思っても全然そんなこと出来ないし、目の前の誘惑には弱すぎるし、甘い音楽にはコロッと騙されてしまう。人生は祭りだ!とか言いつつただの怠惰の言い訳に使ってる。いいか悪いか分からないけど、そんな風にしかやっていけてない。いやホント、いいのか悪いのか分からないんだけど。

帰宅して、たくさん洗濯して、苗場の泥を落とす。月曜日は休んで、翌日仕事に行った。昼休みに結構大きな地震があった。ああ、地震は嫌だなあと思った。