FUJI ROCK FESTIVAL '11 7/30

7/30土曜日。二日目。起きて、新潟地方への大雨のニュースをテレビで見る。でもちょうど苗場は警報から外れているみたいだ。ホテルの朝食ビュッフェでたっぷり食う。美味しい。バス乗り場に向かう。9:00前にはバスに乗ってた。いったんみつまた地区の宿に荷物を預けて会場へ。この日もかなり早くに会場に着いてしまった。

OKAMOTO'S

浜ちゃんの息子がベースやってるバンド。ドラムとベースめちゃうまい。ドラムはあっぱれさんま大先生に出てた子役のコで・・と思ったら何?プライベーツのボーカルの人の息子なんだ。。恐るべき子供たちやね。ボーカルがダサすぎてビックリしたけど、まあ若いって凄いなーいいナアと思いました。

少年ナイフ

ホワイトステージで少年ナイフ。直子さん普通におばちゃんなのにかわいい。チープなSFっぽいユニフォームもいい。さっきのホンモノの少年バンドの数倍ヘタだけど、それでもカッコいいのがロックのいいとこだよな、と思いながら。小学生が作ったみたいな曲のカピバラの歌を聴いてたらなぜか泣けてきた。ラモーンズの電撃バップのカバーも泣けてきた。なんだか分からないけどすばらしかったよ少年ナイフ

(あと、全然関係ないけど、今回のフジロックで『ゲット・ラウド ジ・エッジ、ジミー・ペイジ、ジャック・ホワイト×ライフ×ギター』という映画の予告が流れまくってたんだけど、見事なまでに俺の嫌いなギタリスト3人で笑ってしまった。俺の好きなギタリスト3人は・・・ルー・リードケヴィン・シールズ、リー・ラナルドかな・・・)

ロンサム・ストリングス&中村まり

ヘブンに移動してロンサム・ストリングス&中村まり。俺は観客なのに、ちょっとだけ身内意識で緊張したけど、全然心配無用だったのね、貫禄のあるゆったりとした演奏と伸びやかな歌。雨は止んだと思ったら小雨が振り続いていた。お客さんもみんな笑顔で、もうヘブンの常連として毎年出ちゃえ中村まりと思ったりました。

あらかじめ決められた恋人たちへ

そのままヘブンであらかじめ決められた恋人たちへ。二日目でもっとも楽しみにしてたバンド。今まで観たのはいずれも小さなライブハウスだったから、この野外のステージでどれだけあの轟音が響き渡るか、どれだけあの熱狂が巻き起こるか、とっても楽しみだった。

はじめはちょっとイマイチテンションが上がってこないなあ・・・と心配してたんだけど、"Nothing"のあたりから俄然盛り上がりましたね。俺が大好きな"Back"以降はもう完全に何かが降りてきて、観客たちにも何かが取り憑いていて、昼間からヘブンに変な妖気が漂って、熱狂とか絶叫とかがぐちゃぐちゃになって、音圧足りねーなと思ったら俺が自分の声でうわーっとか叫んで足して補正してたもん。やっぱりあら恋の音の世界はこういう野外の中でも最凶だなと思いました。みんな満足そうだった。

加藤登紀子 / OBRINT PAS

アヴァロンで加藤登紀子さんがPower To The People歌ってた。その後はトークでどうして20年前の反原発運動は終息してしまったのか、みたいなトークだったんだけどあまりちゃんと聞けなかった。このあたりから足が痛くなってきたのでオレンジコー卜のOBRINT PASは体を休めながらのんびりと聴いた。かなり前の方はテンションが爆発しててイイなあと思いながら。

BATTLES

グリーンに移動してBATTLES。よくもまあこんなバンドをグリーンに持ってきたなあと思うほどの特殊音響バンド。ループとノイズの組み合わせが99%を支配する人力のテクノというべきか、まったくもって普通じゃない音のループがなぜか心地よいという。ゆらゆら踊って聴きたかったけど、ここでも足をかばって後方で寝込みながら目撃した。グリーンの巨大スピーカーであれ鳴らすの気持ちいいだろうなあ。。

TODD RUNDGREN

フジロックトッド・ラングレンを、適当にフェス飯を食ったりビールを飲んだりしながらのんびり眺めるという贅沢さよ。。しかし俺は足を引きづりながらAsian Dub Foundationへと向かうのであった。。

MARC RIBOT Y LOS CUBANOS POSTIZOS

しかしADFをフジで見るのも何度目だよ?という心の声も聴こえてきて、ホワイトに着いたら既に人がかなり大量に集まって来ていて、このテンションの高さにはついて行けないんじゃないか・・という危惧もあり、結局慌ててボードウォークを小走りでオレンジコードへ。「マーク・リーボゥと偽キューバ人たち」。お洒落でいけすかないバンドかと思ってたら、怪しいオッサンたちが枯れに枯れたギターやベースの音を奏でる素敵な楽団でございました。すっかり楽しくなってワイン飲んだりしながらゆらゆら踊っていた。

CONGOTRONICS vs ROCKERS

そのままオレンジコートでコンゴトロニクス vs ロッカーズ。ファナ・モリーナさんが随分と頑張っていた。なんかアホみたいな感想だけど、「世界平和」みたいなバンドだなーと思って、楽しくて楽しくてずーっと笑顔で踊ってた。黒人も白人もアジア人も、言葉も楽器も音楽の背景もバラバラなメンバーたちが、それなりにバンドになって、一瞬ものすごいグルーヴを産み出したり、ダラダラと音が続いたりする。でもみんなまた次のグルーヴのために演奏を続けるんだ。親指ピアノのノイズは荒々しい筆跡をキャンバスに描くけど、その他の楽器たちも負けずに荒々しい絵を描く。あらゆる色が飛び散り、混ざり合って、その無秩序さも含めて言いようもなく美しいと感じる。大幅に時間オーバーしてやってくれたので最後はぐったり疲れたよ。

そうして二日目も終り。バスはそれほど待たずに乗れた。宿に入って、風呂入って寝た。翌日へ続く。