FUJI ROCK FESTIVAL '11 7/31
7/31日曜日。三日目。今日くらいは晴れてくれ・・・と思ってたら宿を出る頃にはザアザア降っていやがったよ雨。ホント今年は三日とも雨だったのでほとんど焼けなかったな。。
RINGO DEATHSTARR
ホワイトステージでリンゴ・デススター。素晴らしいバンド名だなと思ってたら音もかなり素晴らしかった。というかマイ・ブラディ・バレンタインの完コピ音(しかも割と初期のマイブラ)という感じで、ホントに彼らはマイブラみたいなバンドがやりたくて、完全にコピッっちゃったんだ、イイなあという感じ。しかもこの3人組、昨日の少年ナイフのライブの時に俺のすぐ隣にいたにーちゃんねーちゃんじゃないか・・・という親近感もあって、保護者のような暖かい眼で見守り、そして楽しみました。ベースの子は最後にステージからiPhoneで記念写真とってたね。
トクマルシューゴ
そのままホワイトでトクマルシューゴ。雨は止んでないんだけど晴れてきて、なんとも言えない暖かいお天気雨の中のライブ。変態的に美しい音の重なりにうっとりしながら聴いてた。いやー素晴らしいと思うよ。「音楽家」という言葉がしっくりくる。「ラジオスターの悲劇」のウクレレカバーも良かった。ラストの曲(曲名失念!)はとってもいい曲。
なぎら健壱& OWN RISK
BRITISH SEA POWERがイマイチだったので、ボードウォークをずんずん歩いてオレンジコートへ。なぎら健壱のライブ見るのは初めてで、一体どんな感じなんだろうと思ってたら普通によく喋るライブで安心した。そして何より演奏も曲もイイ。ホントによかった。一本でもニンジン、やったあとに「フジロックの歴史を塗り替えた気がします」って言ってたけどまさに笑って泣けていいライブだった。ソウルフラワー・モノノケ・サミットもカバーしてる「復興節」(関東大震災後の流行歌)も良かったし、酒飲め 酒飲め 酒を飲んで忘れよう(夜風に乾杯)ってのも良かった。このライブの時間は雨が全然降らず、強烈な日差しが照りつけていた。独りで見てたんだけど、なぜかボロボロと泣けたのも不思議な経験だった。
TINARIWEN / ラキタ
ヘブンでマリのバンド。ティナリウェン。おおカッコいい・・と思って見てたんだけど途中でちょっと退屈してしまってアヴァロンに行ってみた。ただただ、どんとの息子見たさで・・・この彼と、浜田Jr.がちょっと前まで一緒にバンドやってたっていうのもなんか凄いSFみたいな話だよなと思いつつ。
CORNERSHOP
ホワイトのイースタン・ユース、グリーンのモグワイと迷ったんだけど、まだ見たことのないバンドを優先しよう、それにまつきあゆむもフルで客演するらしいし!ということでコーナーショップ。なんか懐しい感じもするし、あくまでポップソングとして正統派なその佇まいにも拍手を送りたかった。まつき氏も主にサンプラーでバンドをカラフルにしてたと思う。彼らはインターネットで出会って、ライブの前日に初対面だったんだよなーと思うと、この客演はホントに面白いし素晴らしいなーと思った。
YELLOW MAGIC ORCHESTRA
すみません、まったくYMOに思い入れありません。ゼロと言ってもいいかもしれません。細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏、3人とも好きだけどなぜかYMOは割とどうでもいい。だけどフジロックで、グリーンでやるならちらっとは見たいな・・と思って見ました。一曲目のファイアークラッカー聴いて割と満足。その後トイレ行って、オアシスでご飯食べて、日本酒飲みながらグリーンからホワイトへ移動する道すがら、ライディーンとか東風とか聴けたのは良かった。2011年、放射能に怯えながら暮らす日常の時代、YMOを聴きながら数万人がゆらゆら踊っているというのは実に不思議な風景だなあと思いつつ。
CAKE
ヘブンでのんびりとDARK STAR ORCHESTRA 見ようと思ってたらちょうどCAKEが始まる頃にホワイトに着いてしまって、一瞬でこちらにいようと決めました。俺もこんな風にヒゲモジャで、キャップの似合うオッサンになりたいなあと思いながら、そしてこんなバンドをやってたら本当に楽しいだろうなあと思いながら。
いい歌を普通に演奏してるだけなんだけど、そのねっとりした演奏がたまらなくて、なんかもうあとWilcoを見たらフジロックが終わってしまうという事実にうちのめされて哀しい気分になりながら、それでも精一杯の拍手と歓声を彼らに浴びせて。
Wilco
そしてそのままホワイトステージでWilcoを待つ。Wilcoは・・・ちょっと俺よりも数年下の世代にとっては本当に心のバンドというか、多分俺にとってのR.E.M.みたいな存在なんじゃないかしら。とにかくストレンジであるとかアングラであるとかではなくて、いい曲を作って演奏するとてつもなく真っ当なロックバンドだった。どの曲も素晴らしいし、「良心的ロックバンド」なんて形容はしたくないけど、そうとでも呼ばなければ説明のつかない誠実さが曲にこびりついている。
本当にひたすら演奏をするだけ。MCも少なく、アンコールの儀式もなく0時近くまで(つまり許されるギリギリの時間まで)演奏が続いた。あのままあと2時間くらいあっても良かったと思ったけど、あんだけ詰め込んでくれれば納得しますよ。
実はそこまでの思い入れのあるバンドじゃなかったんだけど、この日のパフォーマンスを見て本当に大好きになった。
- I Might (new song)
- Bull Black Nova
- Side With the Seeds
- I Am Trying to Break Your Heart
- One Wing
- Ashes of American Flags
- War on War
- Via Chicago
- Impossible Germany
- Born Alone (new song)
- Handshake Drugs
- Jesus Etc.
- Dawned on Me (new song)
- Shot in the Arm
- Heavy Metal Drummer
- I’m the Man Who Loves You
- Late Greats
- Red Eyed and Blue / I Got You (At the End of the Century)
- Outtasite (Outta Mind)
- I’m a Wheel
ホワイトステージからグリーンステージへ歩く。今年も何度も歩いた道。グリーンから入場ゲートを過ぎて、バス乗り場へ。バスはあまり待たずに座れた。宿に着く。風呂に入る。ビールを飲んだ。スーパードライしか売ってなかったのでそれで乾杯した。こうゆうときに相応しいのはアレだ、ソウルフラワーのライブで中川敬がいつも言うヤツ「人生おめでとう!」ってヤツだよと思いながら。