FUJI ROCK FESTIVAL '12 7/27

1999年が初参加で、2006年だけ行かなくて、今年で13回目のフジロック。今年は早々にストーン・ローゼスレディオヘッドのヘッドライナーが発表されたこともあって、なかなかみんな動きが早くて、ボヤボヤしてたら宿とか取るのに割と苦労した。結局新宿発のバスツアーで。

6:30新宿西口出発。前日はオリンピックのサッカー観て寝不足だったので、バスの中ではほとんど寝てた。トイレ休憩2回で10:00くらいに苗場に着いた。ツアー参加者専用のリストバンド交換が出来たので、さっさと会場入り。入り口近くのリストバンド交換には大量の人が並んでいて、みんな1時間以上並んだらしい。このシステムどうにかならんのか・・と思う。

THE TROJANS

エチゴビール飲んで、ラムチョップキーマカレー喰って、ヘブンでTHE TROJANS。スッカスカのリズムが楽しい。サックスの女の子が日本人で、相馬市の出身だという。相馬盆唄の独奏良かった。そっからバグパイプも絡んでの演奏は、なんか明るくもあり死者を送る歌のようでもあり、いきなり泣きそうになったりして。

THIRD COAST KINGS

ホワイトでTHIRD COAST KINGS。最高。バッキバキのキレのよいファンク。ねっとりじっくりどっしりのバンドと、JB降臨のボーカル。寝不足でぼんやりした頭と躰が猛烈にあったまる。快晴、ビール、ファンク、気持ちよい。。

Jah Wobble & Keith Levene – Metal Box In Dub

オレンジに着いたら演奏始まってた。完全にP.i.L.メタルボックスの再現バンド。笑ってしまうやろこれ。重低音ベース、金切り声系ギター、なんと途中からはジョニー・ロットンのそっくりさんまで現れて、完コピボイスを撒き散らす。いやー酷い。酷いけど、かっこいい。。

THE VERY BEST

ヘブンのERNEST RANGLIN聴いてたら、イイんだけどなんとなく眠気が襲ってきたのでホワイトでTHE VERY BEST。かわいくて歌も抜群のアフリカン男子3人がアイドルのように歌い踊り、後ろにいるDJのオッサンが怪しく音を作る。植民地的ポップミュージックのようでもあり、もはやそんなの関係ねーという感じもする。盛り上がった。

LOS LONELY BOYS

ヘブンに戻ってLOS LONELY BOYS。しかしやはり疲労は溜まっていた。演奏はスゲー良かったけど、ごめん半分以上は寝てた。

THE STONE ROSES

グリーンステージへ向かう。初日だというのに人が多い。すごい混んでる。リアムのバンドがMorning Gloryやってたな。そして万全の体制でローゼスを迎える。本日のメイン。というか今年のメイン。というか、13回目にして最も望んでいたヘッドライナーかもしれない。グリーンステージでストーンローゼス。あのベースラインが鳴り始め、I wanna be adored が始まる。

I don't have to sell my soul
He's already in me
I don't need to sell my soul
He's already in me

I wanna be adored


聴いてるというよりずっと歌ってた。もっと大合唱になると思ってたのだけど、俺の周囲はそうでもなかった。もっと前に行けば良かった。アンコールなしで "I am the resurrection"まで一気に。泣きながら、笑いながら、踊りながら。

1.i wanna be adored
2.mersey paradise
3.(song for my)sugar spun sister
4.sally cinnamon
5.ten storey love song
6.where angels play
7.shoot you down
8.fools gold
9.something’s burning
10.waterfall
11.don’t stop
12.love spreads
13.made of stone
14.this is the one
15.she bangs the drums
16.i am the resurrection

まあ正直に告白しておくと、I am the resurrection and I am the light / I couldn't ever bring myself to hate you as I'd like って大声で歌いながら、「ああもうフジロック、今年が最後でも構わないな・・・」というくらいの満足感に浸っていた。正確に言うなら、ニュー・オーダーピクシーズダイナソーマイブラ等々、20年くらい前にピークのあったバンドが、集金世界ツアーでフジロックにやってくるパターンとしては、もうこれ以上望むものはない、ということだ。ありがとう、ありがとう。大好きな曲をいっぱいやってくれたよ。最後に4人が抱き合うのを見て涙がこぼれたよ。演奏はとても良かったよ。イアンのソロでも、ジョンのソロでも聴いた曲たちだけど、やっぱりあの4人でやってるのは最高だった。(俺が武道館で観たローゼスはレニ脱退後だった)

鬼神のようなレニのドラム、戦車のようなマニのベース、魔法使いのようなジョンのギター、そして世界最高のボンクラとしてのイアン・ブラウン。4人の演奏はマジカルでファンタスティックで、でもイアンがいる限り、どこまでも我らが凡人が、笑いながら歌い踊るための音楽だった。

waterfallとdon’t stopをまさかその場で2曲連続やるとは思わなかった。love spreadsでイアンがラップするところもカッコ良かった。made of stone以降の曲はもうずっと最高な感じだった。resurrectionの途中で素晴らしい演奏を続ける3人と、ブルース・リーのフィギュアで遊ぶイアン・ブラウンという構図がまさにストーン・ローゼスというか、天才、職人のミュージシャンとそれを楽しむボンクラって感じで最高だった。20年以上前、「これからはオーディエンスが主役だ」なんつって盛り上げてくれた彼らだけど、20年経ったらバンドは再結成で大金持ちになって、オーディエンスはあくせく働いて彼らに貢ぐボンクラの中年になってた。それでも、それでもね、ステージでぶらぶら遊んでるイアン・ブラウンがいる限り、やっぱり笑っていられる。

呆けたようになって、バスに並ぶ。この日は運営が大変にクソで、1時間40分も並ばされてやっとバスに乗れた。みつまた地区の宿に着いた。宿のおじさんはいい人だった。風呂に入って、寝た。