10月19日の日記

帰宅の電車の中で、作業服をきた臨席の乗客が大学ノートを熱心に読んでいた。何が書いてあるのか眺めたら、企業理念だとか、経営方針とか、自己実現だとかいう言葉が丁寧に(だけど汚い字で)書かれていた。自分の会社の発表会か何かのメモだろうか。真面目そうな人だった。

昨日電車で見たのは、手話で楽しそうに会話するカップル。俺の隣には盛大にイヤフォンからダサイ音楽が音漏れしてる青年がいた。

電車のなかには色んな人がいる。一番多いのは携帯とかiPhoneをいじっている人。そういえばiPhone4.5が年明けに出るという噂は本当なのだろうか?だったら俺はそれま3Gで我慢する。

帰宅後、録画してあった『貧者の兵器とロボット兵器』を見る。

虐殺器官」とか「ターミネーター」を思い出した。山本直樹の「激しい王様」という短編も思い出した。王様がたわむれに兵隊(生身の人間だけど思いのままにコントロール可能)を戦わせて戦争をするというお話。

SFの世界はとっくに現実になっていて、砂漠に穿たれる銃弾の射撃手は地球の反対側にいる。彼らはゲームのように安全に人を殺すことが出来る。iRobot社のテクノロジーはお掃除ロボットになって世界中にひろまっている。少年たちが自爆テロを決行する。

一体何のために盛大な命のやりとりが行われているのかわからなくなる。「私は高いところや水の中が苦手なので、こういう兵器はとてもいいと思うわ」と笑顔で話す若い米軍の女性兵士が印象的だった。