フジロックフェスティバル '10 8/2

10時過ぎに宿を出てバスに乗る。越後湯沢の駅はフジロック客で溢れかえっており、帰りの新幹線は13時過ぎまで指定席の空きはなくて、これはヤバイかもと思いながらも越後湯沢始発の「たにがわ」がちょうどあったので難なく座って帰ることが出来た。

毎年こうやって帰りは座れるかしら?って心配しつつ、結局座れている気がする。

東京駅に着くと蒸し暑くて、月曜日の首都はみんな働いている人ばっかりで、三日間ビールとジャンクフードと音楽にまみれた体には厳しい現実という気がした。

今回のメンバー4人で、新丸ビルのレストランで昼飯を食う。みんな30代後半で、ちょっと重い話もしたりして、俺はトンカツにシソご飯をおかわりしてモリモリと食べた。

「生きていかなきゃね」と歌ったのは前野健太の「天気予報」だけど、まさにそんな日々の中の、ほんの数日間のエスケープ。そしてアブセント。真夏のフェスは、俺にとっての充実なのか、逃避なのか、空白なのか、結局のところはよく分からない。

音が溢れている記憶が蘇る。ダンスの記憶が蘇る。高揚と疲労。空腹と満腹。鋭敏と麻痺。解り易い刺激の日々から、平坦でのっぺらぼうの日常へ。でも、単純なループの組み合わせでも、十分に飛べるということはLCDが教えてくれた気がする。

山手線に乗り家に帰る。洗濯をして、昼寝をして、夜は焼肉を食べた。