『バード★シット』

日曜日。新宿武蔵野館ロバート・アルトマンバード★シット』。
原題:Brewster McCloud(1970)

素晴らしすぎてびっくりした。こんなに遊びまくっていて、それなのにかなりの予算を投じて作られていて、しかも映画的な無責任さとカタルシスに溢れた映画はそうはない。8 1/2とか未来世紀ブラジルとか、アーヴィングとかヴォネガットの小説とか・・・そういった様々なものを想起した。

空を飛ぶ夢を見ている童貞少年ブルースター。シュールで珍妙な事件に、バカバカしい登場人物たち。教授の講義は大真面目にふざけていて、天使たちはキュートで、カーチェイスはひたすらにかっこいい。スローモーションで疾走する車×4台連続のシーンに泣き、アストロドームの飛翔に泣き、そして、映画は夢であり、人生は祭りであるということを、ふざけながらも残酷に教えてくれるラストシーンの素晴らしさに震える。

2週間限定の上映。この上映に感謝します。