山本直樹『レッド 第4巻』
- 作者: 山本直樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/06/23
- メディア: コミック
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登場人物たちは、みんな自分の言葉ではなく、空虚で借り物の革命戦士用語で話す。だからみんな、キチンと描き分けられているのに、その人物をいつまでたっても覚えられない。北(=森)ですら、薄っぺらで無表情な能面のように演技をしている。(ようにおそらくはワザと描かれている)
彼らが2番とか3番という記号の説明から抜け出し、ついに自由を得る瞬間(=番号表記が消える瞬間)は、絶命の瞬間だ。こうやってこれから、記号からの解放のドラマがはじまる。ゾクゾクする。