『オーケストラ!』
4月25日。ル・シネマで『オーケストラ!』。
「オンボロ楽団たちの感動と奇跡の物語!!」という感じの予告編を観ただけで、ああ本編観なくてもだいたい内容が分かっちゃうなー、しかも観客からのスタンディングオベーションのシーンまで映しちゃってるしなーと思いつつ、それでもメラニー・ロラン(イングロリアス・バスターズ)の御姿を見ることが出来るなら・・・と思って観に行った。
これが予想を見事に覆してくれて、単純なオンボロダメ人間から奇跡への逆転だけじゃなくて、親子の悲しい物語とか共産主義時代への郷愁とかがうまくミックスされた上で大団円に向かうので、分かっているはずのラストでボロボロ号泣という事態に陥った。「都合のいい物語でメデタシメデタシ」でも、そこにいたるエピソード/小ネタの収集力があればありきたりの感動よりも上をもたらしてくれるみたい。
あとは圧倒的に音楽の力。大音量でスクリーンに響く音と、見事なカットが映し出す演奏する彼や彼女たちの顔、顔、顔。もちろん素晴らしく美しかったのはメラニー・ロラン。