『青空ハルカ・カナタ』

ポレポレ東中野R18 LOVE CHINEMA SHOE CASE Vol.7。『青空ハルカ・カナタ』。

売れない女漫才コンビの青春物語。『イサク』と違ってこの映画のセックスはどれも必要で、そこかよかった。ベタベタな枕営業/絵に描いたようなプロデューサーの悪行/裏切りへの涙からの行為/そして「そんなに弱くねーよ」と女が言い放って、そこからの飛翔・・・。全ての人物が少しずつ映画を観ている自分の姿であり、全ての行為が少しずつ自分の行為であるような気がしてしまって、徐々に引き込まれた。アルタ前のラストシーンも素敵だった。

重く美しい『イサク』を観てどよーんとなって、『青空ハルカ・カナタ』を観て爽やかに泣くという完璧な二本立て。ああやっぱり楽しいなこの特集は、と思いながら家路についた。