『花弁のしずく』

シネマヴェーラで官能の帝国3〜田中登作品をめぐって〜『花弁のしずく』。

主演の中川梨絵の立ち居振る舞いがとにかく美しい。彼女の暮らす日本家屋や、橋のある砂利道や、病室やラグビー場や、様々な「場所」が印象に残る。彼女はとにかく辛そうで可哀想なんだけど、男たちがみんなしょうもないヤツらばっかりなので、なんかそのままでいいじゃんと言ってあげたくなる。トラウマ克服の物語というよりは、真面目な女性の悲劇という感じで、でもまあ最後はよかったねーとなんか安心した。