山城新伍とその時代「怪猫トルコ風呂」

日曜日。シネマヴェーラ山城新伍追悼特集「怪猫トルコ風呂」。

室田日出夫、殿山泰司山城新伍、みんなやり過ぎ(笑)の演技がすごい。谷ナオミさんはエロいはずが、最後は化け猫(あんまり怖くない・・・)となって復讐の鬼となっちゃうし、妹役の女の子はその棒読み演技もとってもかわいいが、結局不幸になっただけで何もやってないし。。そういうところも全部ひっくるめて、すごく楽しい映画だった。こういうバカバカしいまでの娯楽に徹していて、しかも新しい表現を恐れず(恐れなさ過ぎだが)、最後までやりきってしまう映画というのはやっぱりとても清々しい。

姉妹、復讐、血まみれ、エロ、グロ、化け物・・・という要素を並べると、なんだ、まさに現代の井口昇映画の原点じゃないか、と観ながら思っていた。こんなやりたい放題が出来た時代というのは、やっぱり映画が娯楽の中心にどっかと腰を下ろしていた時代なんだろうな、と思う。