「カリスマ」
土曜日。シネマヴェーラで洞口依子映画祭。黒澤清「カリスマ」。
前に見たのはビデオだったから、劇場では初見。はっきり憶えていたのは黒服の男たちによる処刑のシーンだった。それ以外にも印象的なシーンは沢山あるのだけど、あまりにも「意味」と物語がくっきりと分離していて、しかも後半、この映画を言葉で説明しようと試みるシーンがあったりするのでちょっとそれはどうかと思った。いや、十分面白いんですけど。
「木」という余りにも動きや迫力に欠けるモチーフの前で、一幕ものの舞台のように人物が右往左往する。ラストシーンの飛躍がもう30分前から始まって暴走する映画を見てみたいと思った。
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