手塚治虫「MW」
- 作者: 手塚治虫
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1995/02/01
- メディア: 文庫
- 購入: 21人 クリック: 78回
- この商品を含むブログ (129件) を見る
ただちょっと気になる『MW』の話にあるように
「松橋プロデューサーは(中略)、出資者側から「ホモの部分を出すんだったら金は出せないよ」と言われてやむなく同性愛の描写ができなくなったことを明かした。」
ということらしく、それはあまりにも酷い「映画化」だなあと思った。この漫画からその設定を抜いたら魂を抜いちゃうようなもんでしょう。対男でも対女でもいいけど、剥き出しの欲望に向き合う理性とか、善なるものへ侵入してくる悪との葛藤というか、それがイヤだったら高校生がさわやかに野球でもやる映画に金を出しておけばいいのにと思うのですが。だいたいMWってMan / Womanの意味もあるんじゃないのかな?この漫画からセックスを排除するのは無茶以外の何者でもない。