天使の眼、野獣の街

日曜日、最終回は1000円のシネマライズで「天使の眼、野獣の街」。ジョニー・トー製作。ジョニー・トー映画で脚本を担当しているヤン・ナイホイが初監督した作品。

のっけからセリフなしでぐいぐいひっぱるリズムはジョニー・トー映画そのもの。出演者も主役の女の子以外はほとんどトー組常連の役者ばかり。だから物語は緊張感いっぱいなのに、「大丈夫、この映画は面白い」という安心感がすごい。で実際にきっちり面白い。(どうでもいいことだが、主人公の新人警官の女の子はとてもかわいいが、「美しき追跡者」というコピーはちょっと外してると思う。)

この監視部隊の充実っぷりを見ると、人間の秘密なんてあっという間に丸裸にされてしまうな・・とこわくなる。GPSWi-FiICカード、我々は不細工なまでに大量のログを吐きつつ日々彷徨っているのだと実感する。

理解出来ないのは"Eye In The Sky"という、シンプル極まりなくて、そのまま使ってもOKな原題を無理矢理「天使の眼、野獣の街」などとしてしまうこと。

あと、日本の会社が映画化権を買ったらしいけど、絶対にひどいことになるという気がする。特にサイモン・ヤム役をやる人は確実に・・・されると思う。そんでもってアンジェラ・アキとかの曲が流れて泣かせようとするのだろうか。頼むからやめてくれ。