ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー
日曜日。六本木ヒルズでヘルボーイ/ゴールデン・アーミー。
宮崎駿好きを公言しているギレルモ・デル・トロ監督だけあって、随所に宮崎アニメのオマージュが横溢する映画。まあパンズ・ラビリンスが映画の構成全体が「千と千尋の神隠し」への返答みたいだったのだけど、この映画は色んなシーンでジブリてんこもりという感じ。
歯の妖精は木霊とかまっくろくろすけみたいだし、あのダイダラボッチも出てくる。ゴールデン・アーミーはロボット兵であり、かつ火の七日間を思わせるし、なんといっても決闘の舞台はカリオストロの城のあのシーンそのまんまである。それ以外にもガス人間とか不思議なゴーグルとか妄想の限りをつくした映像が次々に繰り出させれる。一応現実世界に立脚したお話なのに、多くのシーンがが魔界で展開されていく。だけどそれが破綻せずに、まるで子どものように素直な気分でこの映画の世界に浸れるのである。幸福な気分になれる。
異形のクリーチャーたちへの溢れる愛で涙も枯れんばかりになったというと大袈裟だけど、フリークスのことを映画が救わなくて一体誰が救うのか?と思う。レッドとブルーが酔っ払いながら歌う時に、自分も思わずそこにいるような気分になる。can't smile without you があんなに素晴らしい歌だとは思わなかったよ。
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