ザ・ロード /コーマック・マッカーシー
- 作者: コーマック・マッカーシー,黒原敏行
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/06/17
- メディア: ハードカバー
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ただベストかどうかはともかく、異様な迫力と詩情をもった小説だったのは確かだ。荒廃した世界。父と子の物語。単純な構造なのに、なぜかひどく謎めいて、一つの文がその意味以上の多くの情報を持っているような気がしてしまう。
映画「ノーカントリー」の原作の「血と暴力の国」も面白いのかしら?ザ・ロードもヴィゴ・モーテンセン主演で映画が作られているみたいだけど、この美しい文章を映画にすることにどれほどの意味があるのだろうか?と思ってしまう。(まあ見てみないとわからないけど)
この道には神の言葉を伝える人間が一人もいない。
みんなおれを残して消え去り世界を一緒に連れていってしまった。
そこで問う。今後存在しないものは今まで一度も存在しなかったものとどう違うのか。