エグザイル/絆

シアターイメージフォーラムジョニー・トー監督の「エグザイル/絆」。原題は「放・逐 EXILED」。

年末になって今年は面白い映画が多かったなあと感慨にふけっていたら、最後にとんでもない傑作が待っていた。映画の素晴らしさがこのフィルムのありとあらゆるところから輝きを放っている。最初から最後まで完璧。なんでこんな奇跡のようなモノを作ることが出来るのだろうとびっくりする。

人物の配置と構図だけで状況を説明するカメラワーク、極限までそぎ落とされたセリフ、クールな密室での銃撃戦、男たち(全員オッサン)の友情、そしてサム・ペキンパーワイルドバンチを超えたと言ってもいいほどのラストシーン・・・かっこいいといはこういうことなんだと思ってしまう。とりあえずサングラスが似合う男になりたい。ラム・シューでもかっこいいんだから俺でも大丈夫だろう(?)

「PTU」とか「ブレイキング・ニュース」もそうなんだけど、余計な説明は一切無いまま物語が始まるのにゾクッとする。問題、状況確認、そして行動。人間の行動から「うじうじ悩む」を選択肢から外すだけで、物語は短時間で終結する。そして最後に銃撃戦があるか/ないか だけが映画と実際の人生の違いだ。

とりあえず未見の「ザ・ミッション」を見なければと思う。あと日本公開されなかった「エレクション2」をとりあえず誰かDVD化して欲しい。

ザ・ミッション 非情の掟 [DVD]

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