クリスマス・オン・マーズ/ フレーミング・リップス

クリスマス・オン・マーズ

クリスマス・オン・マーズ

フレーミング・リップスの新作。というか自主制作の映画(DVDとサントラCDの2枚組)。
ウェインの脳内がそのまま映画になっているような感じ。ストーリーよりも絵コンテが先にあって、驚くべきことにそれはかなりのハイレベルで、現実の映像になっている。フレーミング・リップスの音楽と同じく、チープな素材がエフェクトでそれなりに「本物らしく」なり、そのホンモノとニセモノのブレンドの絶妙さが不思議な気持ち良さを引き出す。また、映画館でやる場合はかなりの大音量で上映するらしく、DVDでもその音のスゴさは伝わった。歌は一切ない。バンドの演奏シーンもない。だけど音を聴けば確かにフレーミング・リップス
製作に7年かけたからといって、この作品は大作でもないし、完璧主義者のつくりあげたものでもない。やりたいことを、出来るペースで作り上げたようなゆるさ、気楽さもあって、このバンドのファンというのはそうゆうのも含めてファンなんだと自覚した。実に奇妙なクリスマス・プレゼントをありがとうと言いたい。

古い曲だけど、Christmas At The Zoo。いい曲だ。