LOU REED'S BERLIN

シネクイントでLOU REED'S BERLINジュリアン・シュナーベル監督作品。

完璧に「ベルリン」を再現する。本当にそれだけの映画。一応キャロラインのイメージ映像が挟まれるのだけど、結局これは相当にカットされているのではないだろうか?やっぱりこの演奏をメインにした映像にしよう、と。それが正しい気がする。「ベルリン」を映画的に再現しても陳腐かもしれないし、ルー・リードが作ったのはまるで映画のような、それでもやっぱりロックのアルバムだったのだから。

バンドも最高だし、コーラスもいいし、何より指揮者(!)がいい。ほとんど彼が演奏をコントロールしているようには見えないんだけど。ルーのバンドは大学の教授がやってるバンドみたいだ。でも楽しそうなのがいい。"Caroline Says II"に泣き、The Kids, The Bedと続いてラストに流れる"Sad Song"の美しさに震える。長い間このアルバムを聴いてきたけど、やっと本当の素晴らしさを理解したような気がする。

アンコールで"Candy says"が演奏されるのが、このボーカルが素晴らしくてびっくりした。アントニー。なんという歌声。

What do you think I'd see / If I could walk away from me

YouTubeにあがってた。ルーとアントニー

ベルリン

ベルリン