バットマン・ビギンズと北京オリンピック

バットマン ビギンズ 特別版 [DVD]

バットマン ビギンズ 特別版 [DVD]

水曜日に深酒して、木曜日はサッカー見て、金曜日は飲みにも行かず家で料理作って一応オリンピックでも見ようと思ってまっすぐ帰ってきたのだが、20時から「バットマン・ビギンズ」を放送していて、思わず見てしまった。ティム・バートン版とちょっと違う、微妙にシリアスになった世界観。主人公は結局暴力で世界を救うなんて自己満足じゃないのか、とヒーローになっても自問し続けるが、コウモリのマークとか装備、車には異様に執着するという能天気さもあって、しかも彼の正義はとにかく彼が大富豪じゃないと成立しない。この分裂的ヒーローの映画がハリウッド映画の王道的キャストで作られていてるところがまさにアメリカを代表する映画なんじゃないかという気がした。(出演者はイギリス人が多いけど。)

とかいいつつ、やっぱりちょっと気になって北京オリンピックの開会式も見ていたんだが、チャン・イーモウ演出による大がかりなショーがもうダメ、受け付けない。人人人・・人の海がダメ。圧倒されますねえ・・というコメントがダメ。入場行進でずっと踊ってるおねえさんたちがダメ、見てられないという感じで、すっかりテンションが落ちてしまった。なんであんなにツマラナイと思ったのか(と言いつつ見たけど)は不明だが、なんか悲しくなってしまったのであった。バットマンの方が救いがある。退廃、汚職、犯罪、不道徳に溢れたゴッサム・シティとそれでもその街を愛して守ろうとするバットマンの物語と、豪華絢爛、中国万歳のチャン・イーモウ演出が余りにも対照的だったということかもしれない。うん、まあ、よくわからないな。