軍鶏-

そういえば靖国 YASUKUNI を見た日に、もう1本映画を見たのだった。シアターイメージフォーラム軍鶏 Shamo。なんか靖国がおもーい感じだったので、アホみたいな映画を見てすっきりしたかったのである。それになんか「靖国 YASUKUNI」と「軍鶏 Shamo」ってタイトルの付け方が一緒やな、とか日本ネタを中国の監督が撮る映画ってのも似てるしな、とか思いつつ。あと監督は「香港映画界の三池崇史」だそうで、それって誉めてることになるのだろうかという気もしつつ、失敗作の予感漂うガラガラの座席(5人くらい?)についた。

まあ、途中まではすげー面白いんじゃないのこれ?という感じだったのだけど、最後の方はグズグズで、やっぱりこれ失敗作なんだろうな、と思いながら達観。

主人公は日本人、舞台も全て日本という設定ながら、全てのセリフが中国語(日本人俳優は吹き替え)という荒技は奇妙な異化効果をもたらすし、これからもどんどんこういう国籍不明のミクスチャー映画が増えるんだろうなという気がする。韓国の監督/日本人俳優で「僕の彼女はサイボーグ」とか。日本は今のところ、映画の原作になるような漫画の供給源としては優秀な輸出国で、映画監督という意味では輸入の方が多い感じか。

まあ結局のところ、イメージフォーラムで同じ時期にやってたタクシデルミアを見ればよかったなあ・・と激しく後悔したのでした。しかしそれもやむなし。無駄な映画を見ることを恐れていたら、映画なんて見ていられない。人生は(無駄な映画を見ても大丈夫な程度には)長い。