『生きてるものはいないのか』

石井聰互改め岳龍監督『生きてるものはいないのか』をユーロスペースで。

かっこいいギターその他の音がガンガン響いて、若者たちが愚直なまでにマヌケに死んでいく。会話で笑わせるのはまさに舞台の映画化であることを強く感じさせるし、映画だからと言って過剰に映像美に走るようなこともなく、ああ楽しいと思いながら観ることが出来た。悲壮な終末モノもイイけど、やっぱ我々の身の丈にあった終末観はこっちかもね。メランコリアニーチェの馬もキマリ過ぎてて照れくさいという時は、こんな感じの終末のパターンでお願いしたい。

一番いいと思ったのは芹澤興人演じる耳鼻科医さんの歌(カセットテープ!)かな。あんな脱力した世界の終わりは本当にイヤだ。。