高校生の時の読書リストが発掘された。

最近はScanSnapで片っぱしから古い書類やらノートやら映画のチラシやらをスキャンしていくという作業に没頭しているのだが、その過程で高校2年から3年のころにつけていた読んだ本リストのノートが発掘された。154冊。赤面ものも、黒歴史も、青春やなーってのもあるのだけど、今こうやって書いてるブログと同じことを当時からやってたんだなーっと思って、記念に載せておく。

http://www.kogumarecord.org/news/book_list1989-1991-2.pdf

多分これ以外に大量の漫画を読んでいたはずなのだけど、「カムイ伝」以外はリストに載せていないところが当時の自分基準らしい。よくわからないですね。「BE FREE」とか「ポーの一族」とか「ブッダ」とか「火の鳥」とか「河童の三平」とか「ねじ式」とか高校の時だったはずなんだけど。

一部に辻仁成などの覆い隠したい過去もありますが、そのまま公開します。

また「人類は核戦争で一度滅んだ」とかのトンデモ本系もリストにありますが、これをおそらくそういったオカルティックな趣味の友人に無理やり読むように仕向けられたんだと思います。その頃からロクな友人がいませんね。

筒井康隆江戸川乱歩は全集で全部を読んだはず。それ以降、「全部」と言えるのはフィリップ・K・ディックウィリアム・ギブスンくらいですかね。(邦訳ありのものだけ)

当時ものすごり勢いで売れていた村上春樹は大学に入るまで一冊も読みませんでした。バブル華やかりし頃のテレビのランキングで「ノルウェイの森」が出るたびにゲロゲローって思っていたのものです。

テレビはあまり見ず、映画館も遠かったし、舞台なんて一つも観たことのない高校生でした。つかこうへいとか倉本聡の脚本が本になったのを読んだりもしていた。(リストになぜか載せてないけど)

なんと言っても、こういうリストが貴重なのは、当時はこういった本のほとんどを図書館で借りて読んでいたからですね。大学以降は本棚を自分で買った本やCDで埋め尽くしたいという欲求もあり、お金も自由になりはじめたので、図書館からは足が遠のき、読んだ本のほとんどは「所有」しているのだけど、当時は「読む」と「所有」が結びついていなかった。だからこうやってリストを作ろうと思ったのだと思います。どうせなら感想も書いておけばよかったのに、と思いますがきっとそこまでマメじゃなかったのでしょう。その程度には怠惰で真面目な高校生でした。

そして今や「所有」はしているのに読んでいない本のなんと多いことか・・・自戒の意味もこめて、このリストを時々眺めようと思います。