『軽井沢夫人』
シネマヴェーラで「官能の帝国3〜田中登作品をめぐって〜」『軽井沢夫人』。
日活創立70周年記念大作らしく、93分もあるロマンポルノ。上流階級のゴージャスな軽井沢生活と、ギラギラかつウジウジした若者が交差する。
魅惑の夫人とウェイターのバイトをしていた青年が出会うきっかけが、パーティで豚の丸焼きを落っことすシーンなんだけど、あんまりにもわざとらしくて、でもアレを撮影し直すのは相当に面倒だっただろうなーとか、その後の丸焼きの子豚を抱えながら泣くところとか、こういう笑われてもいいくらいの極端なシーンがあるのがこの時代の日本映画だなーと思ったりした。
そしてお約束の官能シーンは(笑いとかはなくて)ちゃんとゴージャスでよかったが、途中からサスペンス的な展開になってびっくりする。ラストはまさかの首がすぽぽぽーんっつ!!!ということで、その余りの衝撃にこれがロマンポルノだったことを忘れてしまう、まさに記念大作に相応しい映画だった。
- 出版社/メーカー: 日活
- 発売日: 2006/06/23
- メディア: DVD
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