『四季の物語 恋の秋』

ユーロスペース「エリック・ロメール追悼特集上映 アデュー ロメール」。『四季の物語 恋の秋』。

中年のおばさんの恋愛映画。ワイナリーを営むマガリー役は『クレールの膝』の美少女ローラ。すっかりおばちゃんになってて、あいかわらずかわいい。彼女におせっかいを焼く親友役は『緑の光線』のデルフィーヌ。この二人の魅力が全編を支配してて、まさに熟成したワインのようだと言ったら余りに陳腐な表現すぎるな。(・・・今見たらユーロの紹介文にも同じことが・・)

変人のマガリーと、その周囲の人たちが彼女に魅かれる様子が、ファンタジーのようでいてファンタジーでないような優しい雰囲気を醸し出す。実際にあんな変わった人がいたら、本当に孤独になっちゃうかもしれないし、逆に周囲がほっとかなくて楽しくなるかもしれない。そして結論としてはとりあえず、あー、ワイン飲みたい!となる映画だった。この日は我慢したけど。
(今回の特集は俺にとってこの作品が最終回でした。アデュー、ロメール。)