消えゆく曽根中生!?『新宿乱れ街 いくまで待って』

シネマヴェーラ曽根中生。今回是非観たかった1本の『新宿乱れ街 いくまで待って』。

映画というのは「生きるか/死ぬか」の振れ幅のものと、「楽しい/悶々」の振れ幅のものの2種類に大別されるような気がして、それぞれを縦軸/横軸にしたマトリクスで表現したりも出来ると思うのだけど、この映画は「悶々」に向かって一直線の、ある意味で最も王道の青春映画だった。

みんな幸せになりたいし、それでも毎日グダグダと飲んじゃってて、やっちゃってて、端から見るとなんか楽しそうじゃんって思えるんだけど本人はあーツライって思ってて、そういったなんやかんやが夜のセックスと朝のゲロと、散らかった部屋で続いていく。救いがあるのは、映画には人生と違って、割と早いエンディングがあることだ。