消えゆく曽根中生!?『博多っ子純情』

博多っ子純情 [VHS]

博多っ子純情 [VHS]

シネマヴェーラで『博多っ子純情』。なんの先入観もなく観たのだけど、かなり良かったですよこれ。

主演が16歳の光石研。若くって、イライラしてて、むずむずしてて、つまりは童貞っぽさが満開で、100%の青春映画だった。女の子はかわいらしく、隣のお姉さんは憧れで、強い兄ちゃんも憧れで、番長や隣の中学は怖くてしょうがない。とりあえずエロが頭の95%くらいを占めていて、いつも全力で生きている。そうゆう中学生の生態がスクリーンいっぱいに広がっていて、見ていてなんだかゾクゾクした。(伊佐山ひろ子に誘惑されちゃうシーンとかもうね・・・)

ぐだぐだな童貞の夏休みが、感動的な群衆シーンとして昇華するラストも素晴らしい。なんというか、青春ってこんな程度にカッコわるくて、美しいもんだよなーという感じ。