「ゴダールのマリア」

C「ヌーヴェルヴァーグの50年」ジャン=リュック・ゴダール『ゴダールのマリア』。

ゴダールのマリア 完全版 [DVD]

こちらはわかりやすいストーリーのせいか、一睡もすることなく、完璧に作品に吸い込まれてしまった。美女ばかり出てくるからか？セリフと音楽のミックスバランスが絶妙の違和感を醸し出していたからか？美しい女、美しい風景、美しい音、それらが圧倒的な密度で迫って来て、それに立ち向うためには一睡も出来ないどころか、もの凄い集中力で全てを見通そうとしなければならなかった。

全てのシーンが何かを語っているように思えたのは、たぶん観る側の神経が鋭敏になっていたせいだろう。なかなかに得難い体験をした。