「蒲田行進曲」

蒲田行進曲 [DVD]

お正月にMXテレビで放送してた。我が青春の映画の一つ。とは言ってもリアルタイムで経験したというよりは、大学時代に蒲田行進曲マニアの友人宅で何度も見直したと言うべきか。
「ヤス上がって来い！」「銀ちゃん、カッコいい・・・」「アンターッ！」（松坂慶子絶叫）のシーンはどれだけ見ても泣ける。

永遠に交わらないはずのスターと大部屋俳優の格差が、人生という舞台の上で一瞬だけ、奇跡のような瞬間を生み出す。その一瞬をとらえるために映画という装置が存在し、その一瞬の余りの美しさが映画をとりまく全ての人を狂わせる。

松坂慶子が素晴らしく奇麗で、悲しくて、もちろん風間杜夫も平田満も完璧で、化け物みたいな「階段」が映画の中心で様々な象徴として輝いている。