「マルサの女２」

火曜日。シネマヴェーラで洞口依子映画祭。伊丹十三監督作品「マルサの女２」。

マルサの女2 [DVD]

冒頭、川辺の死体からどんどことドラムが鳴り響くあたりできたーっと盛り上がる。そうそう、この感じ。「マルサの女」の音楽は１も２もとても印象的。多分テレビで何回も見ている映画だけど、懐かしさだけじゃなく今観ても十分に面白かった。

洞口さんはもの凄い美少女っぷりで、しかもとてもいやらしくて、当時ドキドキしたことを思い出した。三国連太郎の鬼気迫る演技も凄い。津川雅彦の切れ味もすごくて驚いた。

ラストで感動して少し泣く。昔はかっちょいいなーと言う程度のラストだったんだけど、今観るとなんと無力感に襲われるラストなんだろう、と。トカゲのシッポ切りの構図は今でも何も変わっていない。でもそんなことをメジャーで映画にする映画監督は日本にいなくなってしまった。