鈴木先生 第8巻
- 作者: 武富健治
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2009/09/28
- メディア: コミック
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前半は足子先生エピソードの終息(=鈴木先生的メソッドの浸透と拡散)。後半は生徒会選挙の話へ。生徒会の話は「政治」と「人気」と「人事」の問題に切り込んでいて、これも非常に興味深い。社会の縮図というよりも、大人の社会だって結局はこのパワーゲームがそのまま適用されているような気がする。とりあえず9巻では西というテロリスト的存在がどう活躍するかが気になる。
あと、
鈴木先生というキャラクターは、元々、デビルマンのような人間、
という前提で描いています。
アモンではなくサタンと合体してしまった
不動明というようなイメージでしょうか。
鈴木先生が誰かを片付けるシーンでは、いつも、牧村家襲撃エピソードに
おける「人間」VSデビルマン、のイメージを重ねています。
という作者の言葉が面白い。人間を愛し、人間を守り、そして外道となった人間を憎むのがデビルマン。なるほど、と思わせるが、鈴木先生もハルマゲドンへ向かうのだろうか。それとも「アモンではなくサタンと合体してしまった」とあるから、彼のハルマゲドンは常に内的なものなのかもしれない。