「死霊のえじき」
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2007/12/21
- メディア: DVD
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閉鎖された空間。しかしながら厳然として存在する外部(=危険)。テクノロジーと倫理の対立。そして生き残りの人間同士で始まる派閥争い。。ロメロのゾンビには人間社会へのアイロニカルな視線と、ゾンビへの愛情が溢れている。捕獲されてしまったゾンビのバブがかわいくて、そしてカッコいい。
映画を見ながら思い出したのは、「ガンダムは作品ではなく"コンセプト"」という富野由悠季の言葉だった。ロメロも同じくゾンビというコンセプトを作り出し、その世界で物語を作り続けている。それは同じことの繰返し、語り直しのようでもあり、新たな創作でもある。コンセプトが優秀であればあるほど、いくらでもその世界を通して語ることがあるのだ。
選挙の速報を見ながら、ソンビたちに恐怖し、身内で争う人間たちの姿がなんとなく重なってしまった。あと「リーダー」というのは上から任命されたり、みんなで投票したりして決まるのではなく、なんとなく状況でリーダーにならざるを得なかった・・というパターンが一番チームの結束も高まってうまくいくような気がする。