「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙」
ガンダム30thアニバーサリーコレクション 機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編 [2010年7月23日までの期間限定生産] [DVD]
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2009/07/24
- メディア: DVD
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朝10:10からシネマメディアージュで「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙」。
何度も見てる映画だけど、映画館で見るのは初めてかもしれない。小学生の時この映画のパンフレットを熟読してた覚えがあるのだけど、あれは映画館に行って買ったのではなく、誰か友達に貰ったような気がするんだよな・・・
それはともかく、今見ても、何度見ても、見る度に新しい発見がある。(なんかフィルムの色みが全然違うカットが混じってたのが非常に気になったけど)今回はいかにララァという存在が異様で、しかもその死の瞬間の演出というのがかなりサイケデリックで観念的だということを強く感じた。
「なぜあなたはこうも戦えるの?あなたには守るべき人も、 守るべきものもないというのに」このセリフと、ニュータイプという概念に込められた宗教的とも言える論理の飛躍が「めぐりあい宇宙」のキモだと思う。
戦争の否定=敵という概念からの解放、ただしそこに至るには人間には「守る」という本能が強過ぎる。「守る」がある以上、「攻める」は決して無くならない。であれば、そもそも「守る」という本能を捨てるしかないのではないか?ただ、そこから先は宗教の世界というか、あまりにも現実から遠くなってしまう。
だからこそ、最後のア・バオア・クーでの白兵戦があんなにも感動的なのかもしれない。死んで行くジオンの少年兵たち。生き残るホワイトベースの乗員たち。そこには祈りしかない。ジオング、ガンダム、ホワイトベース・・・次々と捨てられていく兵器たち、感動的なカットの連続すぎて「脱出」のシーンは全て暗記してるんじゃないかと思うくらいだ。映画版は音楽もいい。「ビギニング」の歌詞って今見ると・・・ゴスペルみたいだよな、これ。