ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ ファースト・シーズン

ターミネーター : サラ・コナー クロニクルズ 〈ファースト・シーズン〉 Vol.1 [DVD]

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ターミネーターのテレビシリーズ。「T2」と今年公開の「T4」を繋ぐ作品だそうだ。つまり「T3」は無かったことにされてるらしい。(結構好きだったのに・・・)とりあえず、ターミネーターという物語がテレビシリーズという冗長な形式にも余裕でマッチすることが分かる。というか、無限にストーリーが作れるのだな、という気がする。人間とロボットの最終戦争、殺しに来るもの/護るもの、審判の日、タイムパラドックス・・・まあこうゆう物語の拡散が気に食わないという意見もよくわかるけど、とりあえずあれば見てしまうな。だって「ターミネーター」なんだから。

今回の味方のターミネーターは美少女。サラも美女になってるし、ジョン・コナーはT3でのヨレヨレっぷりを消し去ろうというかのごとく美少年で勇気がある。この設定の時点で、ものすごいテレビっぽい。あとカイル・リースのお兄ちゃんが出てくる。これはいい設定だと思う。あとは、強引に2007年にタイムスリップして時代考証ラクにするのもすごい。でもターミネーター同士の戦いなどはかなり迫力もあって、手抜きな印象はあまりない。

とりあえず、高校時代の自分を守るために美少女サイボーグを未来から送ってしまうジョン・コナーというのは、世界を救う英雄というよりはかなり下世話な人物のように思えるのだが、それはそれで面白い。キャメロンとサラのやりとりが完全に嫁と姑の世界観なのも面白い。なんとなく日本のアニメっぽいというか、キャメロンがかわいいと思えないと全く作品に入れないかも。バレエのシーンとかはとても良かった。

あと、このシリーズは全米脚本家協会のストの影響で9話で打ち切りになってる。なので9話まで見てもまったく結末は分かりません。セカンドシーズンを待つしかないらしい。つーかその前にT4の公開が始まってしまうのだろう。

あと、まったくどうでもいい話しだが、ジョンの同級生がThe Smithsのファンという設定が面白い。Hatful Of Hollowを聴かせようとしたり、Meat is MurderのTシャツを着てたりする。なんの伏線だ?それとも単に脚本家の趣味だろうか?