チャーリー・ウィルソンズ・ウォー

チャーリー・ウィルソンズ・ウォー [DVD]

チャーリー・ウィルソンズ・ウォー [DVD]

土曜日。目黒シネマで「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」。

この映画に「ひとりのお気楽議員の活躍が、世界を劇的に変えた!!/たったひとりで世界を変えた本当にウソみたいな話」というアホみたいなコピー(公開時)をつけたのは日本のどっかの会社の人なんだろうけど、ちゃんと映画を見たのかね?常識が無さ過ぎるのではないのかね?これはコメディっぽくはしてあるけど、普通に911を強烈に思わせるし、小国を守るために立ち上がった一人の議員の「感動の実話」なんかじゃない。(だからと言ってチャーリー・ウィルソンやCIAを断罪するような作りにもなっていないところに作り手の優しさがあるけど)

でもってこれがDVDの発売(音が出ます。)になると「巨大国家アメリカが抱える問題を赤裸々に暴き出した衝撃作!」に変わってるいるので、さすがに恥ずかしいと思って誰かが変えたのだろう。ちゃんと911のことにも触れてるし。

未来はわからない。僕らは面白おかしく生きていたい。だけど世界は複雑で、単純な善意がとてつもない悪意に化けることだってあるんだという悲しいお話。