東京フィルメックス/ジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデ監督特集「マクナイーマ」

土曜日。東京フィルメックスジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデ監督特集で「マクナイーマ」という作品を見る。

オープニングは衝撃。どうみてもオッサンの「母親」が、これまたどうみてもオッサンの姿をした赤ちゃんを産むシーンから始まる。その後もセックスとカニバリズムと民話とか神話みたいな話がメチャクチャに適当としか思えないペースで展開していく。黒人のオッサンとして生まれたマクナイーマは水を浴びて白人の青年に変身してしまうし、脈絡もなく女テロリストをものにしちゃうし、決め台詞は「ああ、もう・・・面倒臭い・・」だし、なんとまあ奇想にあふれた映画というか、大変に面白かった。

人間のプール煮込みとでも言うべきシーンでのブランコの躍動は素晴らしかった。こういう狂った作品をブラジル移民100周年記念とかで上映していいんでしょうか?という気もしたが、こんな特集上映でもなければブラジルのシネマ・ヌーヴォなどを見る機会はないと思うので有難い企画だった。
(フィルメックスは他にはジョニー・トーの新作とか見たかったんだけどチケット完売だった。)