NEST FESTIVAL '08

日曜日、緊急事態により朝から仕事に行く。午後になって見通しがたって、チケットをとっていたNEST FESTIVAL '08へ。

nestが主催するイベントで、でも会場はO-EASTというややこしいフェスティバル。渋さ知らズセブンとShing02が目当てだったのだけど、会場についたらもう渋さの演奏は始まってました。いやー当たり前だけど客が若いわ。。と思いつつファンカデリックのごとくずぶずぶと深みを行く演奏に酔いました。で、メインステージの演奏が終わるとすぐにサブのステージが始まるという親切な構成。メンツもそうだけど、フジロックのヘブンとかの小規模な再現という感じ。

  • group_inou:なんというかウマいとかヘタとかじゃなくて音楽やってる感じがよかった。こんな人たちが今は頑張ってるのですね、とオッサンくさくつぶやく。
  • OGRE YOU ASSHOLE:うーむ、いまいち乗り切れず。
  • nisennenmondai:女性3人のミニマル/ノイズ/人力テクノ/ファンタジー・・・うーむ・・カテゴライズ不能なバンド。2小節のループを重ねていくカオシレーターのバンド版みたいな感じだった。すごい。
  • Shing02:なんと、見るのは今年4度目のShing02。大ファンか俺。おなじみの歪曲バンドメンバーで。ちょっと声の調子悪かった?ちょっとこのメンツの中では浮いてたような気もするけど、それで構わない気がする。どんなイベントでも浮くってのも貴重なり。
  • I AM ROBOT AND PROUD:音楽制作の現場を見るようなふわっとした時間。こちらもループから音作りからその場で徐々に形になっていく過程が面白い。あとバンド名がいい。
  • toe:いい。しかもこういう地味なバンドでもちゃんと人気があるんだということにびっくりした。2008年なんだなーと思った。今さらながら。
  • Dosh(anticon from USA):これも生演奏とその演奏のサンプリングと電子音が混じり合う構成で、かなり気持ちよい。会場からも大喝采だった。
  • トクマルシューゴ&ザ・マジックバンド:初めて見たけど、ものすごい数のマイクにびっくりした。ドラム、パーカッション、ピアニカ他、全部の音がラインなしのマイク経由で、しかも音はパーカッシブというか原始的なまでにリズムが立ってる。しかも色んな音が全部聴き取れるほどに際立っていて、見事な演奏だと思った。
  • 【 Ending】マヒルノ:クロージングとして1曲だけ激ハイテンションで演奏。これもこの日の流れで言えば浮きまくりの演奏だったが、ライブハウスっぽくて良かった。きっと主催の人たちの思いがこもったクロージング。

これだけのライブが3000円というのは若い人たちにとっては勿論、普段ライブハウス通いとは縁遠い俺にとっても有難いイベント。20年前よりも、10年前よりも、おそらくこれだけ自由に音楽をやれて、しかも見る側もすごい耳が肥えてるというのは、今の時代の方が確実に進歩している気がする。音楽業界のこととかは良くわからないけれど、ひどくなってる部分もいっぱいあるんだろうけど、でも自由な感じがした。まあ結局のところ人間が人生でやることと言ったら音楽を作ることぐらいしか無いのではないかと思う程、どのバンドも自分の音を探し、作り続けている感じがして、嬉しくなった1日でした。