新・自虐の詩 ロボット小雪

新・自虐の詩 ロボット小雪

新・自虐の詩 ロボット小雪

更新係にいいよと勧められていた業田良家の「新・自虐の詩 ロボット小雪」読了。

自虐の詩」の夫婦の物語が、金持ちの高校生とロボットの女の子の話になっただけ?と思わせる前半から、後半は一気に格差社会を正面から語るような内容へと変貌する。ロボットが人間と触れ合ううちに心を持つ・・・という設定はありきたりなんだけど、なぜか全くありきたりに思えない物語になっている。なんなんだろう?この迫力は。

小雪は言う。

世界中の向こう岸を解放するつもりです。

自虐の詩の「人生には意味がある」から、更なる気高い言葉への跳躍。そして人間はいらなくなるのか?