「七人の侍」
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BS2で放送していた。まさに日本映画の金字塔。映画館で見たことがない人も多いだろうけど、俺はむかし(といってももちろんたかが10数年前だけど)新宿武蔵野館で見た。ちゃんと途中休憩もあって、パンフレットも買ったのを覚えている。
今見直すと、勝四郎の役はwikipedia:木村功。先日見た吉田喜重の「情炎」でも印象的だった。
そして◯◯◯◯◯◯△「た」のデザインの旗が泣ける。
先日見た「大菩薩峠」にも出演しているwikipedia:左卜全がとにかく泣ける。
菊千代の水車小屋での号泣シーンが泣ける。
という感じで、やっぱりすごい映画だということを再確認。
山本晋也カントクが言ってたけど、確かに「白い飯」が映画のテーマなのかもね。騎士道精神でもなく、立身出世の野心のためでもなく、百姓は死にたくない、生きたいだけ。武士は飯を食うため、飯を食いたいヤツらを助けるため。理念や主義主張は誰も興味がない。そのあたりのものすごく原始的な物語の構造が、その後の様々な映画の中に「七人の侍」が受け継がれていく理由なのもかもしれない。
サボテン・ブラザーズ、バグズ・ライフ、ギャラクシー・クエストというのも、「七人の侍」の構造なんだよね。困っている人たちと、それを救う侍がニセモノかホンモノか?というテーマも、既にオリジナルの中で菊千代が体現しているテーマだし。人はヒーローになりたい。でも人がヒーローになるのは、困っている人がいる場合だけ。かつ彼らがヒーローであると盲目的に信じてくれるときだけ。その美しいウソの中でしか生きられない菊千代の悲しさ、そして雨の戦闘シーンの素晴らしさよ。
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