PARADISE GRAGE "ROCK'N'ROLL 1500"

ROCK'N'ROLL 1500

ROCK'N'ROLL 1500


パラダイス・ガラージの1stアルバム。豊田道倫パラダイス・ガラージのアルバムで僕が唯一持っていなかったのがこのCDで、ずっと廃盤で入手出来なかったのだがこの7月に再発された。きっと他にも待っていた人は多いと思う。聴いたことのなかった「家族旅行」がとても良かった。「夏はいつも短い/河原で日に焼かれながら/君の土産を待ってる」と歌われた瞬間に、そんな経験もないくせに、まるで自分が同じような経験をして、同じような歌を作ったんじゃないか?という錯覚に襲われた。

豊田さん自身によるライナーに

20代前半の自分が、アホみたいに必死で何かを攫みたがっている。攫みたがっているのは、もう攫んでいるんだよと今なら言える。恥ずかしいが、やっぱり眩しいアルバムである。

とあって、やっぱりそういうのはちゃんと恥をかくことを受け入れた人が言える強い言葉なのかもしれないと思った。自分はと言えば、とくべつ恥もかかず(かいているのにかいていない風を装って)こうやって東京で生きて来たけど、このアルバムと向き合うと、こんなんじゃアカンやろと自分に対して思ったりする。