HOT FUZZ
渋谷シネマGAGAでホット・ファズ-俺たちスーパーポリスメン!-。
ショーン・オブ・ザ・デッドを見た時も思ったが、この監督はほんとに「映画が好きだ」という臆面もない事実を前面に出しながら、その愛情を燃料に映画をとってるような気がする。映画の作り方が全然違う気がするけど、そういう意味でタランティーノに似ている。この映画も最後の方は「デス・プルーフ」を思い出して泣きそうになった。
気付けば今年に入ってから見た映画が40本を超えている(映画館で見た映画だけで、だ。DVDとかも合わせればもっとになる)。30も半ばの男が、まるで暇な学生のように映画館に通っているというのは、あんまり誉められた話ではないが、まあそういう日々を送っているのが事実だったりする。
そういう生活は、楽しいようで、なんとなく後ろめたくもあり、どうせ映画のようなドラマチックな出来事はこの人生には起きないだと諦めながら、漫然とビール飲んで、毎日が過ぎて行く。HOT FUZZはそんな人のための映画である。というかダニーの人生の物語だ。夢にまで見た飛び交う銃弾の雨/2丁拳銃/銃撃しながらダイブ/決め台詞/相棒をかばうために撃たれる・・・憧れていたシーンを全部やってしまおう!そういう夢の物語。だから、笑いながらもどこかで切なくなるのである。
劇中、映画「ハートブルー」(原題:Point Break)が引用されるんだけど、この映画、91年の公開時に劇場で見たのを思い出して、嬉しくなった。名作というわけじゃないんだけど、スカイダイビングのシーンとか凄い迫力だったし(あと、レッドホットチリペッパーズのアンソニーとフリーがチョイ役で出演してるんだよな、それで当時見に行ったのかな?)、この映画を持ってくるあたりに、まさに監督のエドガー・ライトは俺と同世代なんだなあと感じる。
前作はゾンビ映画。今作は警察もの。次は宇宙を舞台にしたSF映画だろうか?
ショーン・オブ・ザ・デッド (ユニバーサル・セレクション2008年第6弾) 【初回生産限定】 [DVD]
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2丁拳銃で乱射するおばちゃん。白眉のシーンのひとつを再現してみました。