「ヒストリー・オブ・バイオレンス」

ヒストリー・オブ・バイオレンス [DVD]

クローネンバーグ×ヴィゴ・モーテンセンの「ヒストリー・オブ・バイオレンス」。同じコンビで公開中の「イースタン・プロミス」の予習も兼ねてDVDで見た。

静寂。セックス。暴力。静寂。セックス。暴力。。。というきっちりとしたリズムで進む映画。

まさに「ソリューションとしての暴力」が美しく提案される。この映画の中での暴力、恐怖は、暴力によってのみ解決、克服される。ただ、その解決に満足している人は誰もいない。そしてその暴力スキルの異様なまでの高さがその悲しさを際立たせている。この小さな積み重ね（恐怖→暴力→解決のループ）こそが、この世界を成立させている。

そのことがよーくわかったら、とりあえず無言でご飯を食べることくらいしか出来ないな・・という映画。