「渚にて」

BS2の録画。ネビル・シュート原作の「渚にて」。おそらく史上最も美しい、人類の終末を描いた映画。暴力もなく、大げさな涙もなく、誰も誰かを責めたりせず、かといって無理矢理ハイテンションになったりもせず、ただひたすらに淡々と2時間10分の間、人類の終わりへと時間が進む。

1959年にこんな映画が作られたことの意味・・・There Is Still Time, Brother. というメッセージ。そして今は2009年。この映画を作った人たちは今の世界を見てどう思うだろうか。

一番素敵なシーンは、ブラインドと絡まったコーラの瓶が、風にふかれてモールス信号を叩いてるシーンかな。悲しくて、美しい。

渚にて【新版】 人類最後の日 (創元SF文庫)

渚にて【新版】 人類最後の日 (創元SF文庫)