2012-2013

去年は大晦日にこんなことを書いていた。→2011-2012

今年は例年にもましてダラダラと過ごした1年だったような気がする。映画は今日これから観る1本を加えれば、282本を映画館で観たことになり、これはやはり尋常なことではない。大学生くらいのころからずっと1年に50~60本程度だったのが、ここ数年おかしな数字になっており、まあ仕事の都合をつけられるようになったのと、他にやることもないし・・ということかもしれない。自分でもよくわからない。

本もCDもDVDも、置き場所がいよいよなくなった。際限なくモノがおける広い家に越したいが、あまり簡単なことではないだろう。映画ならモノが増えなくていいと思ったが、肝心の映画館はどんどん閉館してしまうようだ。なにをして過ごそうか・・と余生みたいなことを呟くのも時間の問題かもしれない。20年くらい前から老けてるって言われてたので、今更言われてもなんともない。

来年はもうちょっとTwitterだけじゃなくて、ブログも書こうと思う。何かを思っても、かたっぱしから忘れていってるような気がするし、映画も本数観ればいいってもんじゃない。なんかこう、もうちょっと、くたびれた感じでもいいからバタバタ、ジタバタしてみたいなと思ったりもする。

のんびりと日々を暮らしてしまっていて、食べることと酒を飲むことばかり考えていて、冒険なんて考えてもいないなんて、まるではなれ山へ冒険に出る前のビルボ・バギンズくん(50歳)のようではないか。そう考えると、131歳で灰色港に向かうまでまだかなり時間はある、よね。

魔法使いがいいました。「それではだめじゃ。だれかひとり、とびぬけた勇士、いや英雄がいなくては、それはできないぞ。だから、わしは英雄をみつけたかったのじゃ、ところが勇士たちはみな、とおい国々に戦争に出かけているし、このあたりには骨のある奴があまりおらん。いやひとりもおらん。この国では剣はなまくらだし、ほこや斧は、ただ木をきる道具で、たては赤んぼのゆりかごか、皿入れになっているしまつ。竜などは、この世のほかのもので、ただの伝説になっている。だからこそ、わしは忍びこみを考えたのじゃ、ことに、秘密の入口のことを思いだしたのでな。で、それが、このビルボ・バギンズ、よりぬきの、とびきりの忍びの者となったのじゃ。さ、話を進め、計画を練ろう」
J.R.R.トールキンホビットの冒険』より